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三日月のうた

三十一文字とそれにおさまりきらないこと。「ことば」について考える日々。記事のタイトル≒短歌のお題 です。

英国王のスピーチって。

 I have a Voice ‼︎
伝えたいこと聞いてほしいことそれを支える影の人

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The King’s Speech英国王のスピーチ

という映画をご存知ですか?

 

2011年に日本でも公開されたこの映画は

アカデミー賞の作品賞など4部門受賞された作品で

 

イギリスの国王ジョージ6世

実話を元に作られた映画だそうです。

 

ジョージ6世は現在の女王

エリザベス2世のお父様にあたる方。

 

テレビでも放送されていたことがあるので

観たことあるよ

という方もいらっしゃるかも。

 

私も、個人的にすごく胸に刺さるものがあって

何度か観ています。

 

まだ観たことないよ

どんなお話なの?

ネタバレしちゃってもいいよ

という方のために少し。

 

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イギリス国王ジョージ6世

幼い頃から吃音(きつおん)があって

 

人前に出ること

人前で話すこと

 

を苦手としていました。

 

いずれ王位を継承するかもしれない立場でありながら

人前でスピーチがきちんとできないことに

コンプレックスを抱いていたジョージ6世

 

少し変わったスピーチセラピスト(Speech Therapist : ST 言語聴覚士

ライオネル・ローグに出会います。

 

彼はその吃音のための療法には

信頼と対等な立場が必要

という考えで

 

ジョージ6世を王位継承者としてではなく

「バーティ」という一人の人間として

 

自分はドクターやセラピストではなく

「ライオネル」という一人の人間として

 

向き合っていこうとするのです。

 

でも

ジョージ6世の王族としての立場や葛藤

それまでの生育歴など

深く残った傷が時々顔を覗かせます。

 

ローグは

戦争から戻り話すことができなくなった兵士の

その治療に携わっていました。

 

運動や療法も必要だが心の治療こそ大切だ。

彼らの叫びに誰も耳を傾けない。
私の役目は彼らに自信を持たせ “ 友が聞いている ” と力づけること

 

王族とセラピスト

その肩書きを越えて

人として

友として

ジョージ6世を支えていったのです。

 

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以前から

このブログでも度々

ことば について考えていることを書いてきました。

 

ことばって

いろんな側面を持っています。

 

ことばって

何か

心から差し出される手のような気がして


その手を掴みたい

そんな気持ちを持つことがあります。

 

ある人から発せられた ことば が

その人の考えであるような気がして

 

その ことば によって

安心したり

逆に不安になったり。

 

この映画の中で

ことば に関して

少し興味深い場面があります。

 

人前で話さなければならないときに

吃音の症状がひどく出てしまっても

 

ひとり言や

頭の中で考えている時の ことば は

「吃音ではない」ということ。

 

それが

ことばの側面の違いであり


人に伝えるときの ことば と
考えるときの ことば との「違い」なんだなということです。

 

ことば は

誰かに自分の気持ちや考えを伝える「手段」です。

 

でも一方

ことば は

自分の気持ちや考えを整理する「道具」でもあります。

 

そしてその ことば は

その人の気持ちや考えすべてではなくて

ことばで表せる「ある一部分」でしかないということ。

 

 

英国王のスピーチって

伝えなければならないこと。

 

国王が国民のために

望まれた立場で皆が望んでいる ことば を発すること。

 

でも

英国王のスピーチって

それだけが英国王のすべてじゃないということ。

 

この「英国王のスピーチ」を

「ことば」という言葉に置き換えてみたら?

 

 

 I have a voice !!

予告編でも

ジョージ6世が声高に叫ぶ場面。

 

この “ voice ” はただ単に「声」という意味ではなく

王としての「発言権」という意味でもない

 

「伝えたいこと」「今まで言えなかった思い」

そんな意味まで込められているような気がします。

 

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この映画の中でもう一つ

ジョージ6世の妻であるエリザベス王妃が

ある時かける ことば があります。

 

素敵な吃音、幸せになれそう

 

( この訳はどうかとも思うのですが…)

エリザベスがジョージ6世との結婚を決めた時

思ったという ことば です。

 

訳はともかく

 

どんなコンプレックスも

それを丸ごとその人だと受け止めてくれて

認めてくれる

 

そういう人が

一人でもいるだけで

どんなにその人が救われるかと。

 

ことばって

誰かに伝えるためにあるもの。

 

気持ちや考えを少しでも

わかってもらいたい

 

それをちゃんと受け取れる側でもありたいと

そう思います。

 

英国王のスピーチって

何回観ても考えさせられる映画です。

 

GWもし映画を観る時間があったら

ちょっと観てみてもいいかも。ですね。

 

今回はこの辺で。

最後まで読んでくださって

ありがとうございました。

 

 

 


 

youtu.be

 

ことばに関する以前のエントリはこちらから▼

tamie7575.hatenablog.com

tamie7575.hatenablog.com

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お題「何回も見た映画」