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三日月のうた

三十一文字とそれにおさまりきらないこと。「ことば」について考える日々。記事のタイトル≒短歌のお題 です。

手って。

はたらけど
はたらけど猶(なお)わが生活(くらし)楽にならざり
ぢつと手を見る

 

手套(てぶくろ)を脱ぐ手ふと休(や)む
何(なに)やらむ
こころかすめし思ひ出のあり

   (石川啄木『一握の砂』より)

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昨日のむすめのかるた大会の待ち時間に

石川啄木の歌集を読んでいました。

 

(今日、2月20日は啄木のお誕生日だそうです。)

 

以前から、心にとまる好きな歌といえば

この二つ。

 

どうやらふと見る「手」を

こんなふうに詠むのに魅かれたようです。

 

この手はどちらもおそらく啄木自身の手。

 

手って

言葉以上にモノを言ったりすることが

ある気がします。

 

風の谷のナウシカ』でゴルというおじいさんの手を

ご存知ですか?

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腐海の毒で自由の利かなくなった手をナウシカは好きだといった。

そういう場面。

 

働き者の手は、確かにあります。

 

手って

その人をすごく表している

そんな気がします。

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私の手は

結構大きいです。

 

その大きさがちょっと恥ずかしいと思うこともあります。

 

でもピアノの先生にはいい手だと「手」だけは褒められたり

つかみ放題みたいなのでは

きっとたくさんつかめるだろうと

そう思ったりも。

 

爪は、やはりピアノをずっとしていたので短いのが好き。

ネイルもあまり好きではなく

仕事で人に触れるから、という理由をいいことにそのままです。

(きれいなネイルが好きな同業の友人は休みの日だけでも!ときれいにしています。)

 

あなたの手って

どんな手ですか?

 

今回はそんな「手」の歌を10首詠んでみました。

 

啄木の歌とは全然違いますが…。

 

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その手から うまれくるもの なんですか め はな くち みみ すべて つくりもの

 

手で覆う大きなお腹をさすっては あの頃すこし しあわせだったな

 

アンパンかクリームパンか何かでしょう?赤子の手ふと握りしめたり

 

ねむるとき ゆびの かんせつ さわる くせ いまでも そこが ひりひり いたむ

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手と手繋ぎ はじめて君に触れたとき 愛してしまう 髪の先まで

 

てのひらが おおきく つめが みじかくて ひだりての ゆびに ひかる わ がある

 

あたたかな そのてに ふれて ふんわりと とけてく わたしの かたくなったもの

 

切った髪 二の腕のたるみ 君の手が 触れたとこ全部 桜吹雪だ

 

はなれてく そのてを はなした そのてを ふって さよなら でんしゃ の むこう

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あぁこれが抱くということ溢れ出すシュークリームを君の両手に

 

 

最後まで読んでくださって

ありがとうございました。 

 

また他の手もいずれ。

お題「好きな短歌」