三日月のうた

三十一文字とそれにおさまりきらないこと。「ことば」について考える日々。記事のタイトル≒短歌のお題 です。

ため息って。

ためいきの そのむこうには きみがいて
はるがきたかと おもったらいい

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ため息って

なんでしょうね。

 

ため息って

溜めた息。

 

ため息をつくと

しあわせが逃げちゃうよ

なんて言われたことがあるのでは?

 

ため息って

 

実は

緊張したり

不安に思ったりしたときに

 

身体がかたくなって

浅くなった呼吸を

深い呼吸に変えるため

 

にするみたいで。

 

ため息って

大事なカラダからのサイン

のようなんです。

 

でも

あんまりため息ばっかりついている人を見ると

こちらまでなんだかゲンナリしてきますよね…。

 

周りの人を不愉快な思いにさせる

つまり

人間関係がうまくいかなくなるよ

 

ってことで

ため息をつくとしあわせが逃げる説は

浮上したのかなと思ったりもして。

 

ため息って

いやなことがあった

疲れている

 

そんなときばかりでなく

 

しあわせで

喜ばしいときにも出るんですよね。

 

しあわせな吐息 も

ため息のひとつです。

 

ため息。

 

ため息。

 

溜めた息。

 

そもそも

息って

生きるために必要ですよね。

 

いきをすいきる

 

私はそう思っています。

 

以前、体・技・心ってという記事で

 

姿勢をまず整えて呼吸を整えると

身体がよく動くようになって

心が整ってくる

 

という考えがあるらしいと書いたのですが

 

姿勢と呼吸について書いたときもそうで

 

姿勢を整えて呼吸を整えることが

カラダの健康だけでなく

心の健康にもつながってくるよ

 

ということを感じています。

 

姿勢を整えるのにたいせつなのは

 

背骨

つまり

脊柱を本来持っている自然な姿に整える

ということなのですが

 

それは

脊柱のそばに通っている

自律神経の働きを整えること

 

につながるという考えです。

 

自律神経というのは

自分の意思とは別に働く

身体の機能のアクセルブレーキのようなもので

それぞれ交感神経副交感神経と呼ばれています。

 

これがそれぞれほどよいバランスを保つことが

身体の調子を整える

ということになります。

 

ちょっと話がそれたかもしれませんが

 

姿勢を整えることが

深くて落ち着いた呼吸を整えることにつながって

 

いずれ心も整ってくるといいな

というのが理想です。

 

坐禅やヨガの瞑想、マインドフルネスなどなど

その共通点というのは

そういうことではないかと思うのです。

 

ため息って

呼吸を整えるためにするもの

なんじゃないでしょうか。

 

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ではちょっとここで

「ため息」に関係する和歌をご紹介。

 

万葉集 巻15-3580

 君が行く海辺の宿に霧立たば 吾が立ち嘆く息と知りませ

       (遣新羅使人の妻)

 

貴方が行く先々の海辺の宿に霧が立ったなら、その霧は

お帰りを今か今かと、お待ちしながら嘆いている私の深いため息だと思って下さいね

 

遣唐使と同じように新羅に向かう人たちの妻が詠んだ歌。

 

これに対して

 

  巻15-3581

 秋さらば 相見むものを何しかも 霧に立つべく嘆きしまさむ

        (遣新羅使人)

 

秋になったら帰ってくるのだから、そう心配するなよ。大丈夫、大丈夫。
霧となって嘆くなんて大げさなことを。それよりお前こそ体に気をつけて。

 

とかと返歌をしたとか。

 

立っている霧はため息と思って

だなんて。

 

でも実際、その頃の船旅は危険と隣り合わせで

無事、新羅に到着できたのもわずか、

本当に秋になって会えたかどうかはさだかではないとか。

 

そう思うと

ため息のひとつもつきたくなりますね。

 

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普段、あまり意識しない

息をすること。

 

呼吸を整えるって

案外むずかしいものなのかもしれません。

 

私がお仕事で関わっている人たち、子どもたちは

 

ロウソクの火をふーっと

しゃぼん玉をふーっと

 

できない人たちが多いです。

 

ロウソクをふーっと消せること

しゃぼん玉をふーっとやさしく飛ばせること

 

息をコントロールして

うまく息ができることって

当たり前じゃないんです。

 

ロウソクの火を消せないひとは

しゃぼん玉を吹けないひとは

ことばがうまく話せない。

 

呼吸を整えて

息をコントロールできて

 

ロウソクの火を消せたらいいな

しゃぼん玉を吹けたらいいな

 

そう思います。

 

 

ため息って

生きるためのたいせつなことのひとつ。

 

ため息が出たら

もっと息を吐きましょう。

 

そうして息をたくさん吸い込みましょう。

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ためいきと といきの まじる しゃぼんだま
そらにうかんで またきてあそぼ

 

おまけに溜息の歌も。▼

酒は涙か溜息か - YouTube

 

今日も読んでくださって

ありがとうございました。