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三日月のうた

三十一文字とそれにおさまりきらないこと。「ことば」について考える日々。記事のタイトル≒短歌のお題 です。

七草って。

ことば 百人一首 短歌 季節 健康 食べ物
   せりなずなごぎょうはこべらほとけのざ
   すずなすずしろこれぞ七草

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 お粥でしょ?もっとガッツリ食べたいよ
 そんな記憶も遠い昔に

 

 

今日は1月7日です。

 

うちは両親とも季節の行事をわりと大切にしていて

子どもの頃から1月7日には七草粥を食べていました。

 

冒頭の 「せりなずな…」もまだよく分からないうちに

毎年毎年擦り込まれていたんです。

 

おーい、母さん。やるなぁ。

 

何度も聞くうちにどれがどの草だかわからなくても

その七草の名前だけは覚えていました。

(今はどれがどれか、だいたいわかりますよ。だいたいね。)

 

そう思うと

知らず知らずのうちに 五七五七七

カラダにしみ込んでいた、ということに

やっぱりなるんでしょうね。

 

 

さあ!ここで!

お待たせしました!

 

七草に関係のある百人一首の歌です。

 

 

 君がため春の野に出でて若菜摘む
 わが衣手に雪は降りつつ

  (光孝天皇 小倉百人一首15番)

 

誰か大切な人のために春の若菜を摘んで

贈る時に添えられた歌、とか。

 

まだ雪も散らつくような寒さでも

若菜は芽吹いているんですね。

 

少しずつ、少しずつだけど春に。

 

小倉百人一首に出てくるこの若菜

七草のことだと言われています。

 

清少納言の『枕草子』にも

「七日の若菜」と書かれていることから

平安時代にはすでに年中行事になっていたとか。

 

そんな頃からあったんだな~

百人一首を知ってから改めて感慨深く

七草の日を迎えました。

 

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   霜降りし早春の朝しゃがみこみ
   じっと芽を見るじっと春待つ

 

七草って

 

そう、やっぱり歴史の古いもの。

 

七草粥」の風習は

もともと中国から

 

中国の南朝

梁(502~557)の宗懍(そうびん)の『荊楚歳時記(けいそさいじき)』に
「正月七日を人日(じんじつ)となし、
七種の菜をもって羹(こう:あつもの)をつくる」

 

とあるのが最初で

昔の中国では

 

正月の1日が鶏の日。
2日が狗(犬)の日。
3日が猪(豚)の日。
4日が羊の日。
5日は牛の日。
6日は馬の日。

とされ

7日は、人日といい
「人を殺さない日」の意で、
中国では、この日 刑を行わなかった

のだとか。

 

正月七日(人日の節句)、三月三日(弥生の節句)、五月五日(端午の節句)、七月七日(七夕しちせき)、九月九日(重陽ちょうよう節句)の

五節句のうちの一つだそうです。

 

季節の節目節目に

長寿や無病息災を祈る。


この人日(じんじつ)の風習の1つに、
7種類の菜でお吸い物を作る風習があったそうで


これを、「七種菜羹」(7種類の野菜を入れた羹(あつもの)
と呼び、これを食べて無病を祈る習慣になっていたとか。


また、春の七草を摘み、神前に供えた後食べれば
その年は病気にかからないという由来もある、とかとか。

 

 

というわけで

 

子どもの頃からずっと七草粥を食べていたので

毎年病気をしなかった、というわけではないのですが

 

食べないとなんとなく落ち着かない。

 

昔はちょっと物足りないと思っていたお粥も

だんだんと胃腸にやさしい食べ物として

カラダが欲してる。

 

そんなお年頃。

 

 

七草って

 

ただ単に無病息災を祈る風習としてだけではなく

薬草としても効能があるらしいですよ。

 

セリは胃を健康に、食欲増進

ナズナは消炎・鎮痛・下痢止めなど

ゴギョウは咳止め・痰を切りやすく

ハコベラは利尿作用など

ホトケノザは食欲増進など

スズナは蕪のこと、スズシロは大根のこと、

それぞれ消化促進や咳止めなど

 

胃にやさしくこの寒い時期にぴったりなんですね。

 

七草って

理に適ってる。

 

www.hassendou.com

 

そんなこんなで七草粥を今年も。

いろいろ入れすぎてもはや雑炊でしたが。

 

今年も元気に過ごせますように。



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