三日月のうた

三十一文字とそれにおさまりきらないこと。「ことば」について考える日々。記事のタイトル≒短歌のお題 です。

甘酒って。

 甘酒のわざと曇らす眼鏡越し
 笑うあなたがずっと見たくて

 

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寒い外を歩いていると

あったかい飲み物を飲んで

カラダをあたためたくなりますね。

 

先日、地元の酉の市に行ったときなどにも

参道の露店で甘酒を売るお店をみかけました。

 

大晦日からお正月にかけても

初詣に訪れる参拝客に甘酒を振る舞う

お寺や神社などがあります。

 

 

子どもの頃は、そのアルコール成分のせいか

あまり好きではなかったのですが

 

最近はこの甘酒を飲むのがマイブーム!

ランニングの後には甘酒を飲んだりしているんです。

 

なんてったって

美容健康にいいそうですから!

 

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ところでこの甘酒

どのくらい昔からあると思いますか?

 

・・・そうです。

ちょっとご無沙汰してました

歴史が苦手な私の「甘酒」の歴史のお話

 

知りたいですか?

ちょっとお付き合いを。

 

 

実は甘酒って

かなり古くからあるようでなんと!

 

古墳時代まで遡ります。

 

あの はに丸や ひんべえ みたいな埴輪が出土した時代です。

卑弥呼とか?(←そのぐらいしか知らない)

 

そして『日本書紀』に甘酒の起源とされる

天甜酒(あまのたむざけ)に関する記述があるそうです。

古くは「一夜酒(ひとよざけ)」または「醴酒(こざけ)」(濃い酒という意味)などと呼ばれたものも古い文献に残っているとのこと。

 

 

映画『君の名は。』に出てきた「口噛み酒」。

 

これはフィクションですが

神社の巫女でもあるヒロイン三葉が

「お米を口に入れて噛んで唾液と混ぜて」自然発酵させたお酒も

 

今の甘酒と似たようなものだったんじゃないかと

思っています。

 

この『君の名は。』の口噛み酒の元になった

「口噛み酒」が

 

日本の歴史の中であったっていうことですよね。

 

 

そしてそして~!

そう、甘酒が詠まれた和歌が!!

 

 奈良時代歌人である山上憶良(やまのうえのおくら)は

貧窮問答歌」で「糟湯酒(かすゆさけ)」と

書き記した歌を残しているんです。

それは酒粕(さけかす)をお湯で溶いて飲むものだったようで

その頃には酒粕による甘酒があったことがうかがえます。

 

 

貧窮問答歌 [一部抜粋]

風雑(まじ)り 雨降る夜の 雨雑り 雪降る夜は 術(すべ)もなく

寒くしあれば 堅塩を 取りつづしろひ 糟湯酒

うち啜ろいて 咳(しわぶ)かひ 鼻びしびしに

【訳】風まじりの雨が降り、その雨にまじって雪も降る。そんな夜はどうしようもなく寒いから、堅塩を少しかじっては糟湯酒をすすり、咳をしては鼻水をすすり上げる。

 

 

 

 

とこんな感じ。

 

鼻びしびしって。

うー、寒そう!!

 

こんな寒い季節は、山上憶良のいた奈良時代から

あたたかい甘酒がカラダをあたためてくれるものだったようですね。

 

でも実は!

 

甘酒って

俳句では夏の季語だそうですよ。

 

その栄養豊富な甘酒の成分が夏バテ予防にいいと

江戸時代では夏の風物詩だったようなのです。

 

 

今回は

甘酒に関係する俳句もご紹介。

 

寒菊や 醴(あまざけ)造る 窓の前  松尾芭蕉江戸前期)

とか

 

一夜酒 隣の子迄 来たりけり   小林一茶(江戸中期)

とか。

 

 

芭蕉寒菊って

冬ですよね?

 

なんとこの句からわかるのは

甘酒が夏の季語になったのは江戸中期以降とか。

 

そして、甘酒は夏だけではなく

やはり冬にも飲まれていたことがわかるんですよね。

 

 

とにもかくにも

 

甘酒って

昔からヒトの健康に一役買っていたんですねぇ。

 

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ところで

 

甘酒って

実は主に2種類あるのをご存知ですか?

 

  • 酒粕から作ったもの
  • 米麹(こめこうじ)から作ったもの

 

そうなんです。

 

冬にカラダをあたためるような甘酒って

酒粕から作ったものが多いようです。

アルコール成分が強いのはこちらです。

 

子どもの頃苦手だったのはこちらだったかも?

 

酒粕には

お酒を造る時の発酵中に働いた清酒酵母が残っていて

この清酒酵母そのものがタンパク質なんだそうです。

他にも食物繊維ビタミンが多く含まれています。

 

うんうん。

いかにも美容と健康に良さそうです。

 

 

そして甘酒って「飲む点滴」とも言われているのを

ご存知ですか?

 

私がランニングの後に飲むようになったのは、それを聞いていたからでもあります。

 

これは甘酒でも主に米麹を使ったものです。

アルコールは含まれていません。

 

米麹の麹菌

アミラーゼ(デンプンを糖に分解する)や

プロテアーゼ(タンパク質をアミノ酸に分解する)といった酵素が含まれています。

 

米麹で作る甘酒は

 

麹菌がお米の糖質を分解してつくるブドウ糖

タンパク質が分解されたアミノ酸のほか

ビタミンBや食物繊維、無機イオン(ナトリウム、カリウムマグネシウムなど)を

バランスよく含んだ飲み物なんだそうです。

 

そして酒粕の方は

甘みを加えるためにお砂糖を使っているそうなのですが

 

この米麹を使った甘酒はブドウ糖が主成分のため

お砂糖を加えなくても自然な甘みヘルシーなんです。

 

 そんな成分が点滴と似ているため

「飲む点滴」と言われているそうで。

 

自然の発酵食品なので薬やサプリメントより

カラダへの負担は少なく

スムーズに消化吸収されるとか。

 

 

そして最近では

 

この酒粕を使った甘酒と

米麹を使った甘酒のいいところを合わせて

 

両方使った甘酒も販売されていますよ!

ちゃんと。

 

とはいえ

糖分が多く含まれているのでたくさん飲んではやはりNG。

 

なんでも過ぎたるは・・・です。

 

目安としては成人で一日200ml。

 

たくさん運動する人はもう少し多く

そうでもない人はおちょこ一杯ぐらいなど

 

個人個人で違いますから

ちゃんと調整してくださいね。

 

 

そして実はちょっと

自家製甘酒にも興味があります。

 

でも特に米麹を使ったものは

温度管理がむずかしいようなんですよね。

 

チャレンジしてみたら

またご報告を。

 

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甘酒って

 

美容健康にいい!

ていうのは本当らしい。です。

 

お題「マイブーム」