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三日月のうた

三十一文字とそれにおさまりきらないこと。「ことば」について考える日々。記事のタイトル≒短歌のお題 です。

賛美歌って。

 ベツレヘム 輝く星の賛美歌の
 幼き我が子口からこぼる

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今日はクリスマス・イブですね。

みなさん、どんな夜を過ごされるのでしょう。

 

にぎやかなパーティーをされる方も

そうでない方も

 

今回はちょっと賛美歌のことについて

お付き合いください。

 

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クリスマスと聞いて

 

教会のミサを思い浮かべる方も

少なくないのではないでしょうか。

 

にぎやかなパーティーをしていたとしても。

 

賛美歌もその一つ。

 

といっても

 

私の育った家庭は

キリスト教を信仰していたわけではなく

 

特に子どもの頃に賛美歌に親しむ

そういう機会もなかったのですが

 

教会の賛美歌の美しい響きには

とても心が洗われる

 

そういうイメージがあります。

 

 

けれど

ここのところ毎年思い出すのは

 

うちの子どもたちがご縁あって

教会の付属の幼稚園に通っていた頃

 

毎年クリスマスに行われていた

生誕劇(ページェント)の

 

「世界ではじめのクリスマス」という賛美歌です。

 

キリスト教には宗派がいくつかあって

それぞれに少しずつ違うところが

あるのかもしれないのですが

 

その付属の幼稚園でのクリスマスの生誕劇は

どこも同じように大切にしている行事のひとつのようです。

 

そしてその「世界ではじめのクリスマス」は

その劇の中でイエス様が生まれるときのことを歌にしたもので

 

小さな子どもたちの口からこぼれる

その言葉とメロディによって

自然に物語られるようになっているのです。

 

まだむすめが幼稚園に通っていた頃

家へ帰ってきて鼻歌のように歌うその中に

ベツレヘム」という言葉が出てきたとき

 

正直はじめはとてもびっくりしました。

 

だんだんと歌を覚えてくると「乳香」「没薬」。。。

聞いたことのない言葉も。

 

どこでそんなことを?

幼稚園に決まっているのですが。

 

でも実際に子どもたちが演じる劇を通じて

 

「世界ではじめのクリスマス」は

本当に静かで小さなクリスマスだったのだと

知ることができました。

 

多くの方が知っているクリスマスのイメージとは

だいぶ違うんじゃないでしょうか。

 

 

   <世界ではじめのクリスマス > 詞:山内修一

1.世界ではじめのクリスマスは ユダヤのいなかのベツレヘム

  宿にも泊まれず家畜小屋で マリヤとヨセフの二人だけ

  赤子のイエス様、草の産着 ゆりかご代わりの飼い葉桶

  優しい光に見守られて 恵みの光が照らすだけ

  ※ グローリア グローリア グローリア グローリア

   インエクセルシス デオ

 

2.不思議な光が空を照らし 野原の牧人驚いて

  み使い教えたベツレヘムへ イエス様拝みに駆けだした

  確かにおられた救い主だ まことに賢きみどりこじゃ

  われらがイエス様拝めるとは 世界で一番幸せよ

  ※ グローリア グローリア グローリア グローリア

   インエクセルシス デオ

 

3.キリスト探して博士達は 東の国から遠い旅

  星影頼りにベツレヘムの うまやでイエス様見いだした

  尊きキリスト神の御子よ み告げの通りのお姿ぞ

  黄金、乳香、没薬など 真心尽くして捧げましょう

  ※ グローリア グローリア グローリア グローリア

   インエクセルシス デオ

 

4.世界ではじめのクリスマスは 小さな小さなクリスマス

  けれども喜び満ちあふれた 気高いまことのクリスマス

 

 ※印の部分は少し訳がちがうこともあるようです。

 

残念ながらむすこは途中で転園になり

生誕劇をすることなく他の園へ通うことになったので

この賛美歌をちゃんと歌えないのですが

 

それでもクリスマスになるとこの歌を思い出し

 

むすめが通っていた頃とおなじように

むすめが熱唱する中「グローリア グローリア・・・♪」のところだけ

参加しています。

 

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そしてもう一つ 

 

賛美歌と聞いて思い出すのは

「主よみもとに近づかん」という賛美歌。

 

 

映画『タイタニック』で、沈没の直前まで楽隊が演奏していた曲

と聞けば、聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。

 

同じくアニメの映画、宮澤賢治の『銀河鉄道の夜』でも

そのタイタニック号がモチーフとされている沈没船が

沈むそのときにかかる曲でもあるのです。

 

そして、テレビアニメ『フランダースの犬』の最終回に

ルーベンスの「天使たちの絵」の前で

ネロとパトラッシュが天に召されるシーンでも

使用されているんですよ。

 

あのネロとパトラッシュが教会に行ったのは

クリスマス・イブ。

 

主よ、みもとに 近づかん
登る道は 十字架に
ありとも など 悲しむべき
主よ、みもとに 近づかん

さすらう間に 日は暮れ
石の上の 仮寝の
夢にもなお 天(あめ)を望み
主よ、みもとに 近づかん

主の使いは み空に
通う梯(はし)の 上より
招きぬれば いざ登りて
主よ、みもとに 近づかん

目覚めて後(のち) 枕の
石を立てて 恵みを
いよよ切に 称えつつぞ
主よ、みもとに 近づかん

うつし世をば 離れて
天駆(あまが)ける日 来たらば
いよよ近く みもとに行き
主の御顔を 仰ぎ見ん

http://s.rapha.ac/diary_htmls/906044400.htm

 

 天国の下の方には行けるかな
 賛美歌 歌う祖母を想えり

www.youtube.com

 

実はこの「主よみもとに近づかん」は

私の祖母が、唯一知っている賛美歌として

歌ってくれたものでもありました。

 

まだ戦時中通っていた学校の寮で

夜のおやすみの会で毎晩歌っていたそうなのです。

 

70年以上も前におぼえた賛美歌を

90歳を過ぎても歌える。

 

歌って

そういうものなんですよね。

 

百人一首も決まり字だけを思い出すのは大変でも

そらで暗唱するのなら言えるのと同じで。

 

うちの子どもたちが何年経っても歌えるのと同じように

祖母のカラダと心がおぼえていた。

 

そんな歌を聴くことができて

よかったなぁと思います。

 

 

クリスマスって

にぎやかな街のイルミネーションや

華やかなツリーやご馳走などを思い浮かべますが

 

私にとっては

そんなクリスマスもあったのだと思い出したりもする

 

そんな日でもあります。

 

 

ちょっと

いつもと違うクリスマスになりそうですか?

 

 

賛美歌って

クリスマスにはやっぱりいいものです。

 

華やかじゃなくても

にぎやかじゃなくても。

 

もちろん

華やかでも

にぎやかでも。

 

良いクリスマスを。

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 歌声が響く心に魂に
 天の国まで届け賛美歌

 

お題「おばあちゃんの思い出」