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三日月のうた

三十一文字とそれにおさまりきらないこと。「ことば」について考える日々。記事のタイトル≒短歌のお題 です。

菊って。

 草花の 優しき姿 そのままに
 育つ喜び 愛でる喜び

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植物を育てるのが
好きです。

 

種を蒔いて
芽が出て
葉が出て
茎が伸びて
蕾が付いて
花が咲いたりなんかしたら

 

それだけで
しあわせです。


普段、人と関わるお仕事をしている反動もあってか

お休みの日はなんとなく


人と過ごすよりも
自然の中で過ごしたり
植物を愛でたりするのが好きです。

 

地味で
一見なんの役に立つのかわからない
そんな些細な
ささやかなことですが

 
ほんの少しずつだけど
そういう時間を持てることが
たいせつだったりします。

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昨日
むすめをかるたの練習会へ送っていくと

そこで菊花展が催されていました。

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⤴︎超が付くほど地味すぎる開催。

 

内閣総理大臣賞」だとか
「県知事賞」だとか
たいそうな賞などが付いた
立派な菊がずらりと。

 

それでも人影はまばらで
そっと眺めさせてもらっていました。

 

そうしたら

やはりそういう

地味だけどささやかなしあわせを大切にしている

親切な人生の先輩が寄ってきて

 

品評会の時に一番いい状態にするのが
大変なご苦労なんですよね

 

から始まり

 

こんな菊が良く評価されるだとか
それぞれの菊の見どころなど

 

いろいろなお話が。

 

そのうち
苗も譲ってくださるというので


有り難く頂戴することに。

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⤴︎嵯峨菊という古典菊の一種。

先輩のオススメ。

 

菊って
私が子どもの頃は

 

お仏壇やお墓にお供えする花

というイメージが強くて


わぁ、かわいい!
とか


そういう感じの花ではなかった気がします。

 

そして
菊の御紋 にも代表されるように

日本古来のもの、という印象の強い
菊の花。

 

でも最近は

ピンポンマムだとかの可愛らしい菊も
たくさんお花屋さんで見かけるようになって

 

和風だけでなく洋風の飾り方なんかも
今どきのおうちに合ったりして

 

だいぶ菊の印象も変わってきました。

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ここでお約束?の
小倉百人一首に「菊」の歌があるか?!
というところ。

 

そして「菊」の歴史は?!

なんてところも気になりますが(誰も気にしてないですね…)

 

 

 心あてに 折らばや折らむ 初霜の
 おきまどはせる 白菊の花

  (凡河内躬恒/おおしこうちのみつね

        小倉百人一首29番)

 

当てずっぽうに折るなら折ってみようか。

初霜が降りてあたり一面、白くなって

どれが白菊の花かわからないけど。

 

とかなんとか。

 

小倉百人一首

この一首のみ!

 

でも

菊って

やはり1000年以上も昔からあった

ということになりますね。

 

以前、万葉の時代って

という記事を書いたときに

 

tamie7575.hatenablog.com

 

同じように1000年以上も昔からある

ミセバヤという植物について

ご紹介したのですが

 

菊の歴史はやはり古く

3000年以上前に遡るとか。

 

原産は中国です。

花言葉は"高貴"。

うんうん。

そんなイメージ。

 

でも日本に伝わったのは平安時代のようで

奈良時代万葉集には「菊」という花の名前は

残っていないようなのです。

 

一番古い書物に残っているのは

797年に桓武天皇が詠った歌。

 

 このごろの しぐれの雨に 菊の花
 散りぞしぬべき あたらその香を

 

この頃の時雨の雨に、菊の花が散ってしまいそうだよ。

悲しいことに香りも消えてしまうだろうな。

 

という感じの意味。

 

その後

江戸時代に園芸ブームがきて

品種改良がたくさんなされたとか。

 

盆栽にも仕立てられたり

たくさんの種類の菊が出回るようになったようです。

 

こちら

盆栽美術館で買った絵葉書の一部。

花の下に紙のようなものを当てています。

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⤴︎二代 歌川広重『新板鉢植つくし』1847~52年

 

そんなふうに

ずっと昔からみんなに愛されてきた菊。

 

昨日の菊花展での

おおまかな

かなりおおまかな

菊の種類調査(協力:人生の先輩)をご報告したいと思います。

 

1.一文字

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菊の御紋はこの種類。花びらが14〜16枚。

紙の支えがないとダラリとなってしまうらしい。

 

2. 厚物

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要するに花びらが分厚いやつ。

 

3.管物

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要するに花びらが管みたいなやつ。

 

3.大掴み

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厚物に似てるけど、手を握ってるみたいな花びらの集まり。

 

3.ドーム(仕立て)

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小さな花がたくさんのやつ。

 

などなど。

人生の先輩が

「真上から撮るのがいい」というので

こんな写真ばかり。

 

その他に

近所の野菜直売所で売っていた

食用菊「もってのほか」なんていうのもあったりして。

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黄色い食用菊は

よくお刺身の横に添えてあったりしますね。

 

 

菊って

ちょっともらったからって調べ始めたら

やっぱり奥が深いですね。

人生の先輩と仲良くなるなら

菊のお話なんか好い、かも。

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 湧き上がる
 小さな宇宙
 花びらの
 やわらかな色
 そのふくらみに