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三日月のうた

三十一文字とそれにおさまりきらないこと。「ことば」について考える日々。記事のタイトル≒短歌のお題 です。

上野って。

ことば 短歌 百人一首 競技かるた
 月の向こう
 不忍池 弁天堂
 スワンボートに乗って行こうよ

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上野というと

何を思い浮かべますか?

 

お花見?

博物館?

西郷どん??

 

上野公園の一画にある

水観音堂をご存知でしょうか。

そこに歌川広重の浮世絵「月の松」を再現した

松があります。

 

ホンモノの松が

くるんと曲げられて

(実際にはずっと長い年月をかけられてると思う)

その中から向こうには

不忍池や弁天堂がのぞき見えます。

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⤴︎下から見上げた月の松と清水観音堂

 

階段を降りて進んで行くと弁天堂へ続き、その先にボート場があります。

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⤴︎不忍池辯天堂

 

近頃は、スマホを持ってぞろぞろと歩く大人たちがたくさん。

 

弁天堂の横を通り過ぎて奥へ進むと

ボート乗り場へ。

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⤴︎スワンちゃんたち

 

ところで

その月の松のある清水観音堂の裏手に

ひっそりと王仁博士の石碑があるのは

ご存知でしょうか。

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そもそも

王仁博士ってご存知ですか?

百済から渡来した日本に論語などを伝えたとされる方だそうですが…

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⤴︎こんな方だったらしい。

 

私は…前にも書きましたが

何せ歴史がニガテでして…

 

王仁博士と言われても

実ははじめはピンときませんでした。

 

なぜ知っているかというと

 

競技かるたの大会で

試合の一番最初に詠まれる歌が

王仁博士の歌なのです。

 

 なにわづに さくやこのはな ふゆごもり
 いまははるべと さくやこのはな

                    (古今和歌集 仮名序)

 

難波津にこの花が咲いたよ。

冬の間はこもっていた花が、

いよいよ春だと、この花が咲いたよ。

 

という感じ。

 

 

王仁博士の歌は百人一首の100首とは

別の歌なのですが

 

競技かるたはこの歌なしには始まらない

そんな歌です。

 

 

以前、競技かるたの大会のついて書いた時

少し触れているのですが

 

競技かるたでは

一度、上の句が詠まれると

ものすごい勢いで札が取られます。

 

どちらの取りか決まり

乱れた札を整え直し

(相手方の準備が整うまで手を挙げて審判に知らせている)

 

そうして次の準備が整ったら

その歌の下の句が詠まれて

 

その後、ほんの1秒ほどの間をおいて

次の歌の上の句が詠まれるんです。

 

つまり、一番最初に詠まれる歌の前にも

何か詠まれないと

選手たちはいつ始まるか

いつ手を出していいのか分からないんだと思うのです。

 

そのために

一番最初はこの王仁博士の歌が詠まれると

そういうわけです。

 

別に何の歌でも良いのでは?

とも思う方もいらっしゃるかもしれませんが

 

この歌が詠まれると

何か気が引き締まるというか

いよいよ始まるよ、っていう

そういう感じがします。

 

ちなみに、この歌の「花」とは

桜ではなくて梅のことらしいですが

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王仁博士の石碑のそばには

十月桜が咲いていました。

 

上野って

いろいろあるけれど

和歌を知ることで知れたことがあること

よかったなと思います。

 

ちなみに

上野での〆は、みはしのクリームあんみつで。

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