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三日月のうた

三十一文字とそれにおさまりきらないこと。「ことば」について考える日々。記事のタイトル≒短歌のお題 です。

ちはやふるって。

  緊張感
  そんなものなど  忘れたと
  思ってはいたが  なんだろ  ワクワク

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熱い!

アツすぎる!

 

むすめの付き添いで

競技かるたの大会に度々行くのですが

 

その集中力や情熱に

毎回驚き、また新たなる意欲をもらって帰る

 

そんな日々が続いています。

 

自分が出場するわけでもないのに

なんだか知らない緊張感とワクワクと。

 

 

競技かるたって

ご存知ですか?

 

漫画や映画の『ちはやふる』なんかで

もう知ってるよ、という方もいらっしゃるとは思うのですが

 

小倉百人一首の歌の

"上の句が詠まれたらその下の句が書かれた札を取る"

そういうルール。

 

でも歌が詠まれる その前に

15分間の暗記時間があります。

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 その歌の
 居場所 おぼえて
 迎えに行く
 そこで待ってて 手を伸ばすまで

 

暗記時間にどの位置にどの札があるか確認し

試合が始まると

 

詠まれる上の句の最初の一文字

もしくは子音の音だけでも取りに行くのです。

 

暗記時間はいわゆる任意で

席を外してもいいことになっていて

 

トイレに行ったり

水分補給をしたり

 

静かにして相手の邪魔をしなければ

何をしていてもいいことになっています。

 

そして

その15分のうち残り2分間には

素振りなどをして音を立ててもいいことにさえ

なっているのです。

 

 礼をして
 静かに始まる 二分前
 畳叩かれ
 ほとばしる 熱

 

 

カラダをほぐしたり

その札へのイメージを高めるために

 

多くの選手が試合開始2分前になると

畳の上をバンバン叩く!

 

それまでの静かな時間
爽やかな身のこなしが嘘のように

にわかに熱を帯びてきます。

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 はじまりの
 かすかなる風 それさえも
 届く届かぬ 耳その奥に

 

 

それでいて

前に詠まれた札の

下の句から上の句が詠まれるまでの

 

ほんの1秒ほどの間合いの後の

ほんの僅かな子音の音

 

さらにはその空気の動きまで集中し

そこに情熱を注ぎ込む。

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 どちらかが
 勝つか負けると 決まってる
 それだけじゃない
 また会いましょう

 

 

練習ではライバルの同じかるた会の仲間が

大会ではチームメイト。

 

同じ情熱を持った仲間がいて

また集まる。

 

違う大会でも見かける他のかるた会のライバルがいて

また集まる。

 

競技かるたは勝ち負けの世界だけれども

歌が詠まれる

札を取る

その先がまだまだあります。

 

 

うちのむすめは全然強くなくて

1勝するのが せいぜい。

 

負けてしまった時の

なんともいえないその顔に

かける声もなくて

 

ただ

お疲れさま

そういうだけ。

 

お弁当作って

車運転して

間合いに息止めて

 

それだけしかできないけれど

 

この私に

歌の世界を教えてくれた

ちはやふる

 

まだまだ続きます。

 

ちはやふるって

奥が深いんです。

 

(つづきはまたいずれ。)