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三日月のうた

三十一文字とそれにおさまりきらないこと。「ことば」について考える日々。記事のタイトル≒短歌のお題 です。

万葉の時代って。

  見せばやな
  山野草(くさばな)の継ぐ 万葉の
  魂(たま)のつながり 届けよ届け

 

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ミセバヤという植物があるのを、ご存知でしょうか。

 

この窓辺の写真の、ダラリと下がった小さなピンクのお花がそうです。

 

ウィキペディアによると、
「ミセバヤ(見せばや) Hylotelephium sieboldii はベンケイソウ科ムラサキベンケイソウ属(セダム属に分類されることもある)に分類される多肉性の宿根草。古典園芸植物の一つであり、玉緒(たまのを)とも呼ばれる。

和名は「見せたい」という意味の古語が変形したもので、高野山の法師が詠んだ和歌にちなんでいるといわれている。」

 

万葉の時代からある植物らしいのです。

 

   万葉の時代って???

 

…はっきり言って、私は歴史が苦手です!

 

年代の数字と人の名前を覚えるのが、とっても苦手なんです…。

ですが、短歌を知るにはやはり歴史も少しは勉強しないと。

 

というわけで、

万葉の時代について調べてみると、

万葉、つまり「万葉集」がつくられた時代、という解釈で、

だいたいは合っているようです。

 

具体的には、はっきりと何年、というようにはわかっていないようなのですが、

7世紀後半から8世紀後半にかけて、

というのが通説。

 

今から1200年以上も前のことになる計算。

わー、すごい昔。

昔過ぎる…

 

そんな昔からある植物?

そう考えると、こんな地味なお花でも、すごいものに思えてきます。

 

そして、このミセバヤの別名

「玉の緒(たまのを)」は、魂をつなげておく紐、という意味らしいのです。

 

ずっと昔から、魂をつなげていた…

魂がつながってつながって、今に至る。

悠久の時を感じずにはいられません。

 

私の初めての短歌は、このミセバヤについて。

 

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そして、もう一つ、

ミセバヤとは「見せたい」という意味の古語が変形したもの、とありました。

 

この「見せばやな」という"ことば"を使った

歌を一つ。

 

 見せばやな
 雄島(をじま)の蜑(あま)の 袖だにも
 濡れにぞ濡れし 色は変はらず

    殷富門院大輔(小倉百人一首90番) 

 

 だいたいの意味は、

ご存知の方もいらっしゃるかとは思いますが。

 

あぁ、あの人に見せたい。

雄島の漁師の袖だって、

濡れに濡れても

こんなには色は変わらないというのに。

私の袖は涙で色が変わってしまったじゃないの!

 

とかなんとか。

 

私の初めての短歌の"ことば"に

百人一首の歌の一句をお借りしました。

 

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いわゆる本歌取りとは違うのですが、

実は、私が短歌に興味を持った理由に

小倉百人一首の存在があります。

 

娘が競技かるたをしていて、

      一緒に百首覚えよう!!

と覚え始めたのがきっかけです。

 

 競技かるたは、また独特の世界で、歌の意味よりも詠まれる札の「音」に重きを置いています。

 

けれど、その歌の意味、詠まれた背景、歌人の人間関係…知れば知る程、奥の深い世界です。

 

そんな百人一首の歌もまだまだ勉強中。

 

いつか人と人、魂と魂をつなぐ、悠久の時を超えて残るような?!

そんな短歌を作っていけたらいいなと思います。